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起用タレントの炎上。企業の被害を最小限に防ぐ対策とは


目次

1.タレントリスクとは

多様な価値観を認める世の中の流れや、SNSなどによる個人で発信できる場の増加を背景に、芸能人の行き過ぎた言動や不適切な言動に批判が殺到し、炎上する事例が相次いでいます。一部では、芸能人個人の炎上に留まらず、炎上した芸能人をプロモーション等に起用している企業にまで批判が飛び火するケースも見られています。自社の企業活動に対する批判だけでなく、プロモーションやスポンサード活動を行う際に起用するタレントの評判も企業の炎上リスク、レピュテーションリスクとなっています。

また昨今では、テレビで活躍する芸能人に限らず、業界の著名人やSNSを中心に活動するインフルエンサー、ペンネームで活動する人など、従来のタレントの概念を超えた著名人と企業がコラボするケースが増えています。具体的には、商品のパッケージデザインを担当したイラストレーター、企業とタイアップ・コラボしたインフルエンサー、著名な文化人へのコラムの執筆などです。このようなタレントには、適切なマネジメント会社が付いていないケースや、尖った発言によって注目度を高めようという思考が強いケースなど、従来のタレントに比べて、炎上のリスクが高いタレントも一部で存在しています。

このように、タレントの概念が広がっている、自由に発信できるSNSのような場が増えているという背景をもとに、発生リスクの高まっているタレントリスクの実態から企業への影響、未然の対策などを本記事では解説します。

2.タレントリスク事例と企業への影響

タレントリスクの「タレント」の対象は日に日に広くなっているうえ、タレントの炎上はタレント本人に多大な影響を与えるのはもちろん、起用している企業への批判、炎上が発生し続けているにも関わらず起用し続ける企業への批判が発生しますが、実際にどのようなリスクが有るのでしょうか。

<タレントの炎上事例>

■ 元アイドルが経営する飲食店でセクハラ行為を行った評論家が告発され炎上
■ 弁護士がジェンダーに対して侮蔑的な発言をして炎上
■ インフルエンサーが生活保護受給者に対して差別的な発言を行い、炎上
■ イラストレーターがトレパク疑惑で炎上

<炎上したタレントを起用する企業のリスク>

■ トレパクをしていたイラストレーターの商品を販売、売上を得ることへの批判
■ 不適切発言をしたタレントを広告に起用し続けることで、タレントの言動に企業も同調・擁護していると指摘され批判
■ 起用取り下げを行う企業が発生する中で起用継続することでタレントに同調・擁護していると指摘され批判

批判を受けているタレントの継続的な起用は、企業のブランドイメージの損失につながることもあります。批判を浴びる要因(深刻度)に合わせて、過去の事例からも企業は下記のような対応を取る必要が出てきます。

<起用タレントの炎上への企業の対応>

■ 掲載中の広告、放映中のCMの停止
■ タイアップしたコンテンツの公開停止
■ タイアップ商品の販売停止
■ 謝罪、対応に関するプレスリリースの配信

CMなどのプロモーション活動、タイアップ企画は、長い時間をかけて計画され、多額の投資が行われてきたものです。つまり、それらの中止や取り下げは、先行投資が成果につながらなかったということになります。そのプロモーションにおける反響から売上等も見込まれていることを考えると、マーケティング施策・戦略の見直しのリスクや、多額の予算を投資していた場合は財務や経営戦略への影響も考えられます。

その他にも、謝罪を含めたプレスリリースは緊急対応となります。社内のさまざまな関係者を巻き込みながら、短時間で進めなければならない業務となり、担当部署の大きな負担となります。その結果、他の業務進捗が滞るリスクにも繋がります。

3.タレントリスクの対策

成果に結びつかない先行投資や、戦略の見直し、足元業務の逼迫など様々な経営リスクを抱えるタレントリスクですが、未然の予防やダメージの最小化をエルテスでは支援することが可能です。
ここからは、タレントリスクの対策方法についてご紹介します。

<企画・立案時点のリスク対策>

火のないところに煙は立たないと言われるように、広いデジタル空間にはタレントに関する様々な情報が発信されています。過去に発生したタレントの炎上を調べていくと、炎上の要因となった事象や思考が批判されている例も散見されていました。

(例)
● ジェンダーに関する過激な発言で物議を醸したタレント
  ⇒ 過去に、ジェンダー差別を容認するような投稿をSNSに行っていた

● 反社会的勢力との繋がりが週刊誌でリークされたタレント
  ⇒ ファンから反社会勢力との関係性が示唆されるような投稿が複数行われていた

そのため、複数のタレント候補から絞り込みを行う段階で、候補タレントの日ごろの言動やファンの中で囁かれている噂、世間からの評判など、炎上してしまう危険性がないかSNS上から読み取れるリスクチェックを行い、リスクマネジメントの観点からの絞り込みを検討することも、有効な手段です。

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<タレント起用前後のリスク対策>

芸能人を起用したCMの配信期間やインフルエンサーとのコラボしている期間は、世間からの注目を集まりやすくなっています。広告やマーケティングの効果が出る時期ですが、同時に批判が集まりやすい時期でもあります。炎上に繋がり得る情報が出たときに、批判が拡散される前の早い段階で、発見と対策が被害の最小化に繋がります。

リスクを早期発見するには、タレントの起用が決定し、情報が公開される前から、タレントの言動や世間の評判のモニタリングが効果的な対策になります。たとえば、タレント起用を発表する記者会見やプレスリリース、CM放映、広告掲載を開始する少し前からWebやSNS上の起用タレントの評判を収集する体制を構築することが大切です。

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基本的なことですが、起用候補のタレントに対して、事前にリスク調査を行うことと、起用中に世間の声をチェックすることが重要なリスク対策になります。一方で、起用タレントの炎上を防ぎ、被害を最小限にするためには、SNSをはじめとした広いネット空間の中にあるリスクを調査する必要があります。自社で対策することに時間やスキル面の課題がある企業様はエルテスにご相談ください。

【解説者】
株式会社エルテス コミュニケーション部
マーケティングコミュニケーションGr マネジャー 
奥村高大

プロフィール:
大学卒業後、金融機関、コンサルティングベンチャーを経て、2018年に株式会社エルテスに入社。マーケティングGrにて、デジタルリスクラボの立ち上げ、運営、執筆を行う。