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海外向けSNSマーケティングから得られるメリットは?海外と日本の違いや課題についても解説

今やSNSは、地域を問わず世界中の消費者と直接つながることができる強力なツールとなりました。

2022年時点で、世界のソーシャルメディア利用者数は約45億9,000万人に達しており、2028年には60億3,000万人に増加すると予測されています(総務省『情報通信白書 2023』より)。世界人口は約80億人であり、単純計算で半数以上の人々がソーシャルメディアを日常的に利用していることになります。

こうした背景のもと、SNSは企業にとって国内外の顧客と直接つながる絶好の機会を提供しています。

この記事では、海外向けSNSマーケティングのメリットや具体的な手法に加え、日本市場との違いや、企業が直面しやすい課題についてもわかりやすく解説していきます。


目次[非表示]

  1. 1.海外向けのSNSマーケティングとは?
  2. 2.海外SNSマーケティングから得られるメリットとは?
    1. 2.1.商圏を海外に広げられる
    2. 2.2.ブランド認知を高められる
    3. 2.3.ターゲット地域の消費者理解を深められる
  3. 3.種類別|海外SNSマーケティングの方法
    1. 3.1.オーガニックマーケティング
    2. 3.2.海外SNS広告
    3. 3.3.ソーシャルリスニング
  4. 4.マーケティングにおける海外と日本の違いとは?
    1. 4.1.言語と文化の違い
    2. 4.2.広告チャネルの違い
    3. 4.3.意思決定スピードの違い
  5. 5.海外SNSマーケティングの課題について
    1. 5.1.ターゲットSNSの選定ミス
    2. 5.2.コンテンツの現地最適化不足
    3. 5.3.現地の競合分析不足
  6. 6.デジタルリスクに備えるならエルテス
  7. 7.まとめ


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海外向けのSNSマーケティングとは?

まず、海外向けSNSマーケティングとは何かを整理しましょう。

これは、海外の消費者や企業に向けて、自社の商品やサービスを広めるためにSNSを活用する手法です。Facebook、Instagram、X(旧Twitter)などを活用し、ターゲットとする国や地域のユーザーにリーチすることで、ブランド認知の向上や購買行動の促進を狙います。


海外SNSマーケティングから得られるメリットとは?

では、実際に海外向けSNSマーケティングを行うことで、企業はどのようなメリットを得られるのでしょうか。大きく3つのポイントにまとめられます。


商圏を海外に広げられる

最大のメリットは、商圏を日本から海外へ広げられることです。

日本国内では、人口減少や経済の縮小が進んでいます。一方で、世界人口は今後も増加傾向にあります。そのため、日本市場だけに依存するビジネスは、将来的なリスクを抱える可能性が高くなります。SNSを活用することで、日本にいながら成長著しい海外市場にアプローチできるため、企業の持続的な成長チャンスを広げられます。


ブランド認知を高められる

SNSは、現地に拠点を設けたり、多額の広告費を投じることなく、手軽に情報を発信できるのが大きな魅力です。特に、フォローやシェアを通じた拡散力は強力であり、短期間で多くの人にブランドを認知してもらうことが可能です。

また、SNSではテキストだけでなく写真や動画も効果的に活用できるため、企業のイメージや世界観を直感的に伝えられます。結果として、ブランドに対するファン層を築き上げることができます。


ターゲット地域の消費者理解を深められる

さらに、SNSを通じてターゲット地域の消費者理解を深められる点も見逃せません。

コンテンツ発信を継続することで、「どの投稿に反応が集まるか」「どんなコメントが寄せられるか」といった、リアルな消費者の声を把握できます。

これらを分析すれば、現地市場のニーズや好みがよりクリアになり、商品開発やマーケティング施策の精度向上に繋がります。


種類別|海外SNSマーケティングの方法

ここからは、海外向けSNSマーケティングで効果的な手法を具体的に紹介していきます。大きく3つの戦略があります。


オーガニックマーケティング

オーガニックマーケティングとは、広告費をかけずに、SNSや検索エンジンなどの自然な形でファンやエンゲージメントを増やす施策です。

ポイントは、「質の高いコンテンツを定期的に投稿すること」「コメントへの積極的な返信など、フォロワーとの交流を深めること」です。また、ハッシュタグやトレンドを活用してリーチを拡大することも重要です。


海外SNS広告

一方、より短期間で効果を出したい場合は、広告施策が有効です。

Facebook広告やInstagram広告などを使い、年齢・性別・興味関心・居住地域といった属性を詳細にターゲティングすることで、効率よく目的層へアプローチできます。


ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングは、SNS上のユーザー投稿をモニタリングし、市場動向や顧客の声を分析する手法です。

専用ツールを活用し、特定のキーワードやハッシュタグを監視することで、「自社ブランドに対する評価」「現地市場のトレンド」「競合他社の動向」などを把握し、迅速にマーケティング施策へ繋げることができます。


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マーケティングにおける海外と日本の違いとは?

次に、海外と日本のマーケティングにおける違いについて整理しておきましょう。以下の3点は特に重要です。


言語と文化の違い

まず大きな違いとして、進出先の言語や文化、生活習慣、宗教観が挙げられます。日本で当たり前とされる概念や慣習が、海外では受け入れられないことも珍しくありません。

たとえば、広告表現やメッセージの意図が、文化的背景によって誤解されたり、逆に反感を買ってしまうこともあります。そのため、現地文化を尊重し、柔軟に対応したマーケティング戦略を設計することが欠かせません。


広告チャネルの違い

言語や文化と並び、広告チャネルにも違いが見られます。国や地域によって、有効な広告手段は大きく異なります。

たとえば、オンライン広告が主流の国もあれば、テレビや新聞、ラジオといったオフライン広告が根強く支持されている地域も存在します。このため、現地の消費者にしっかりリーチするには、どのチャネルが効果的なのか、どの媒体が好まれているのかを事前にリサーチし、戦略を最適化する必要があります。


意思決定スピードの違い

さらに、ビジネスにおける意思決定のスピード感にも大きな差があります。日本では、慎重に検討を重ねたうえで最適な案を採用するスタイルが一般的です。

一方、海外ではスピードを重視し、複数の案を同時に試しながら、効果が高いものを素早く採用するアプローチが取られることがよくあります。この違いを理解しておかないと、現地企業との連携に時間がかかったり、チャンスを逃してしまうリスクもあるため、注意が必要です。


海外SNSマーケティングの課題について

海外向けにSNSマーケティングを展開する際、日本企業が直面しやすい代表的な課題を4つ紹介します。それぞれに対して、わかりやすい解決の方向性もあわせて解説していきます。


ターゲットSNSの選定ミス

海外では国や地域によって、主流となるSNSが大きく違います。しかし、日本企業の中には、日本国内でよく使われているSNSをそのまま海外でも使おうとしてしまうケースがあります。

たとえば、北米ではInstagramやFacebook、TikTokが主流ですが、中国ではWeChatやWeibo、小紅書(RED)が欠かせません。ターゲット市場で何が人気なのかを理解せずにSNSを選んでしまうと、せっかく発信しても現地の人たちに届かず、成果が出ない原因になります。

これを防ぐには、進出する国ごとに人気のSNSをしっかり調べ、そのSNSに合わせた投稿内容や運営の仕方を考えることが大切です。また、現地に詳しい専門家やインフルエンサーの力を借りると、より効果的な戦略が立てられます。


コンテンツの現地最適化不足

日本で作った広告やキャンペーンを、単純に翻訳して海外に出すだけでは、なかなか現地の人たちには響きません。特に文化的ニュアンスやユーモア、ライフスタイルの違いを考慮しないままの発信は、ターゲットの共感を得にくくなります。

これを防ぐには、その国の文化や生活スタイルをよく理解して、現地の人たちに共感してもらえるようなストーリーやメッセージを考える必要があります。できれば現地の人と一緒にコンテンツを作ったり、ライフスタイルに寄り添った投稿を心がけたりすると、自然に親しみを持ってもらえるようになります。


現地の競合分析不足

海外市場では現地企業や他国企業が既にSNSを積極活用しており、その状況を知らずに市場に参入すると競争力を失う可能性があります。これを防ぐためには、現地の競合がどんな投稿をしているか、どんな話題が人気なのかを事前にチェックすることが大切です。そして、競合の良いところは参考にしつつ、自社らしいオリジナリティを打ち出していく必要があります。

さらに、市場の変化に素早く対応するためにも、競合のSNS運用を定期的にチェックする習慣をつけると安心です。


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まとめ

海外向けSNSマーケティングは、正しい方法で取り組めば、ブランド認知の拡大や売上増加に直結させることも可能です。各プラットフォームの特性を理解し、現地の文化やユーザー行動に合わせた柔軟な戦略を立てることが重要です。

ぜひ、この記事のポイントを参考に、海外市場でのビジネスチャンスを最大化するためのSNSマーケティング施策を検討していきましょう。


著者・監修|株式会社エルテス編集部
著者・監修|株式会社エルテス編集部
株式会社エルテスは、これまで多種多様な企業のデジタルリスク対策に尽力してきたノウハウを生かし、企業のリスク課題・デジタル課題に役立つコンテンツを提供しています。 編集部ではネット炎上やSNS運用トラブル、ネット上の風評被害・誹謗中傷、情報セキュリティ対策など様々なビジネスのリスク課題に関するコラムを発信しています。
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