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リスクマネジメントの手法とは?目的や必要性、有効な手順を紹介

企業を経営するうえで、大小さまざまなリスクが発生することが想定されます。

リスク発生時に被害や損失を受けないためにも、事前にリスクを把握し、適切な対策を講じていくことが大切です。リスクマネジメントを行うことで、今後起こり得るリスクを回避または被害を最小限に抑えられる可能性があります。

担当者のなかには、「リスクマネジメントの目的が知りたい」「有効な手法を把握しておきたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、リスクマネジメントの目的や必要性、手法について解説します。


目次[非表示]

  1. 1.リスクマネジメントの目的
  2. 2.リスクマネジメントの必要性
  3. 3.リスクマネジメントの5つの手法
    1. 3.1.①特定
    2. 3.2.②分析
    3. 3.3.③優先順位の決定
    4. 3.4.④対応
    5. 3.5.⑤モニタリング
  4. 4.まとめ
  5. 5.関連情報


リスクマネジメントの目的

リスクマネジメントの目的は、経済活動のなかで起こり得るリスクの回避です。リスクを事前に把握・管理し、適切な対策を講じることで、リスク発生時の被害を最小限に抑えられます。

近年では、企業のリスクが社会にも影響を及ぼすという考え方が浸透しつつあり、今後はより幅広い視点でリスクマネジメントを実施する必要があります。


リスクマネジメントの必要性

リスクマネジメントの必要性が高まっている要因として、業務の複雑化やアウトソーシング化、デジタル化などが挙げられます。

自社だけではなく、グループ会社・子会社・取引先・投資先などのステークホルダーで問題が起きた場合は、連鎖的に被害を受ける可能性があることから、適切なリスクマネジメントが求められています。

すべてのリスクを把握・対策できるわけではありませんが、日頃からリスクマネジメントを実施している企業とそうではない企業では、リスク発生時の被害規模や回復速度に差が出ると考えられます。


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リスクマネジメントの5つの手法

リスクマネジメントは、基本的に一連の手法(プロセス)に沿って行われます。リスクマネジメントをはじめて実施するという場合でも、プロセスを順番に進めていくことでリスクの把握と対応ができるようになります。

ここでは、リスクマネジメントの手法を5つ紹介します。


①特定

考え得るリスクをリストアップし、可視化することをリスクの特定といいます。 

リスクの特定を行う際は、担当部署だけではなく、各部署の関係者や専門家を含めて話し合うことで、より広い視点でリスクの発見ができます。特定作業では、起こり得ないと考えられるリスクや目を背けたくなるようなリスクも含めて考えることが大切です。


②分析

特定したリスクを細かく分析し、発生する確率や影響の重大さを考えます。 

例えば、不良品発生時に起こる商品回収に伴う損失を考えるのであれば、過去の事例や統計データを参考にすると、より具体的に分析できるはずです。しかし、リスクのなかには自然災害や人命に関わる事故などがあり、数値化できない場合もあります。

こういった数値化・可視化できない事象は、関係者同士で議論を重ね、リスクを相対的に比べることが大切です。


③優先順位の決定

分析結果に基づき、リスクが企業に与える影響や発生確率を考慮して、優先順位を決定します。優先順位を決定することで、対策する必要があるリスクが明確になり、取り組みやすくなります。

優先度が高くないリスクでも、早期に対応できるものであればそちらを優先する場合もあるため、見極めが大切です。


④対応

優先度が高いもしくは早期に対応できると判断されたリスクに対して、適切な対策を考えます。

リスクを低減するだけにとどめる、リスクそのものを排除するなど、さまざまなアプローチ方法があります。対策は可能な限り具体的に検討し、対応にかかる時間を決定しておくことで、よりスムーズな対応ができるはずです。


⑤モニタリング

リスクに対する対応を行ったあとは、効果や影響、改善点などを確認します。

継続的に監視し、記録を残しておくことで、リスクが再発した場合でもすぐに対応できるようになります。モニタリングを行う際は、これまでの手法と同様、各部署の関係者とコミュニケーションをとりながら進めることが大切です。


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まとめ

この記事では、リスクマネジメントについて以下の内容で解説しました。

  • リスクマネジメントの目的
  • リスクマネジメントの必要性
  • リスクマネジメントの手法

新たな事業をはじめる場合や企業経営の安定化を図る場合は、必ずリスクがつきまといます。リスクを正しく把握せず、対策を講じないままでいると、万が一の際に被害や損失などの影響を受ける可能性があります。

リスクは発生する前に把握して対策することが大切であり、リスクマネジメントの考え方は企業経営に欠かせない考え方です。リスクマネジメントがはじめての場合でも、プロセスに沿って進めることでリスクの把握や分析、対応ができるようになります。


エルテスは、中小企業から大手企業まで1,000社以上の導入実績を誇るデジタルリスクマネジメントを強みとする企業です。

デジタル領域における現状を把握する実態調査やリスク発生時の体制構築、リスクの芽を摘み取る研修の実施など、リスクの発生を未然に防止するサポートします。また、リアルタイムでのリスク検知、リスク発生後の対応も一貫して支援します。

詳しくは、お気軽にお問い合わせください。


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