ネットの情報漏洩を防ぐには?原因と5つの対策を紹介
データで個人情報や機密情報を管理する現代では、ネットによる情報漏洩が懸念されます。特に、膨大な個人情報を保有する企業では、情報漏洩がいつ発生してもおかしくはありません。情報漏洩を防止するためには、原因と対策を把握することが大切です。
セキュリティ担当者のなかには、「ネット上で起こり得る情報漏洩の原因や対策について知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。この記事では、ネット上で起こり得る情報漏洩の原因と対策について解説します。
目次[非表示]
- 1.情報漏洩の原因
- 2.情報漏洩を防止する5つの対策
- 2.1.①セキュリティソフト・ツールの導入
- 2.2.②ID・パスワードの適切な管理
- 2.3.③従業員教育
- 2.4.④機器やデータの徹底した管理
- 2.5.⑤OS・ソフトウェアのアップデート
- 3.企業内部で起きる情報漏洩に気づくには
- 4.まとめ
- 5.関連情報
情報漏洩の原因
情報漏洩の原因は、人為的なミスや悪意のある第三者による攻撃などさまざまです。適切に対策するためには、まず情報漏洩の主な原因を把握することが大切です。ここでは、情報漏洩の主な原因を5つ紹介します。
①ウイルス感染
ウイルス やマルウェアに感染することで、情報漏洩が引き起こされる場合があります。
感染の原因は主にサイバー攻撃やフィッシングメールなどの開封が挙げられ、気付かないうちに感染しているケースも少なくありません。一度感染するとネットワーク上のデバイスに感染拡大する恐れがあり、情報漏洩だけではなく機器の不具合に見舞われる可能性もあります。
②誤作動・誤送信
ヒューマンエラーによる機器の操作ミスや送信先の誤りは、代表的な情報漏洩の原因の一つです。
メールの誤送信やクラウド設定のミスにより意図しない相手に重要な情報が渡る場合があり、結果として情報漏洩に至ってしまうケースが少なくありません。また、クラウド以外でもシステムや機器の設定ミスやシステム上のバグによって起こる誤作動が原因で情報漏洩に発展する可能性もあります。
③盗難
悪意のある第三者による機器や書類が物理的な盗難にあった場合でも、その中に保存されている情報がネット上に流出する可能性があります。
オフィス侵入や車上荒らし、置き引きなど、盗難の手口はさまざまです。従業員のセキュリティ意識の低下や、データの取扱いに関するルールの曖昧さなどが盗難の原因になり得ます。
④紛失
伝票や請求書などの紛失、書類・デバイスの誤廃棄によっても、盗難と同様にネット上への情報漏洩に発展する可能性があります。 紙媒体の書類に加え、USBメモリーやHDDの紛失によって引き起こされる場合もあり、書類とデータ保存媒体の両方で適切な管理が必要です。
個人情報や機密情報を紙媒体で管理している場合、紛失によって情報が完全に失われるリスクもあります。
⑤従業員の持ち出し
従業員によってデータが持ち出されることで、情報漏洩が起こる可能性があります。個人情報はもちろん、企業の機密情報やノウハウが持ち出された場合、容易に回収することはできません。
企業にとっても損失となり得るため、日ごろの重要データへのアクセス権限や退職社員のデータのアクセス管理は注意が必要です。
情報漏洩を防止する5つの対策
情報漏洩は、ツールの導入や日頃のセキュリティ意識を変えることで防止できる可能性があります。適切な対策方法を把握することで、今後起こり得るリスクを軽減できるはずです。ここでは、情報漏洩を防止する5つの対策を紹介します。
①セキュリティソフト・ツールの導入
サイバー攻撃やウイルス感染対策には、セキュリティソフトが有効です。
パソコンだけではなく、スマートフォンやタブレットにも導入することでより強固なセキュリティを実現できます。デバイスとデータの双方を保護できるセキュリティソフトを導入することをおすすめします。
②ID・パスワードの適切な管理
IDやパスワードを適切に管理することで、情報漏洩のリスクを軽減できます。
IDやパスワードは他人に教えない、他人の目に触れる場所に置かないなどの対策が不正アクセス防止に有効です。誕生日や電話番号などの推測しやすいパスワードは避け、定期的に更新していくことでリスクを軽減できます。
③従業員教育
情報漏洩は、ヒューマンエラーによって引き起こされる場合があります。人為的なミスによる情報漏洩を防止するには、定期的な従業員教育が有効です。
セキュリティポリシーやガイドラインなどを作成・活用し、従業員のセキュリティ意識を高めることでリスクを軽減できます。
④機器やデータの徹底した管理
機器やデータの紛失や盗難を防止するには、徹底した管理が必要です。不要な機器の持ち出しの禁止はもちろん、それぞれの従業員にアクセス権限を付与することで不正や改ざんを防止できます。
また、データだけではなく、サーバー室への入室制限を設けることで、より強固なセキュリティを実現できます。
⑤OS・ソフトウェアのアップデート
ウイルスやマルウェアは、OS・ソフトウェアの脆弱性を狙って侵入します。脆弱性を狙ったサイバー攻撃の被害に遭わないためには、定期的にアップデートを行い、最新の状態を保つ仕組みづくりが大切です。
企業内部で起きる情報漏洩に気づくには
エルテスでは、PCのアクセスログや印刷ログ、サイトの閲覧ログなど企業の様々なログデータを横断的に分析し、内部不正や情報持ち出しに至る行動の予兆を検知するサービス「Internal Risk Intelligence」があります。
前述のセキュリティ対策とは異なり、勤怠データやPCのアクセスログデータなどの複数のデータを活用し、不正が発生する予兆や可能性を検知します。
▼「Internal Risk Intelligence」 で検知できるリスクの詳細はこちら
まとめ
この記事では、ネットの情報漏洩について以下の内容で解説しました。
- 情報漏洩の原因
- 情報漏洩を防止する5つの対策
ネットワーク上でデータを管理することが主流の現代では、いつ情報漏洩が発生しても不思議ではありません。悪意のある第三者によって情報漏洩が起こる場合もありますが、人為的なミスによって発生するケースもあります。
情報漏洩を防止するためには、適切な対策が必要不可欠です。セキュリティツールなどの導入はもちろん、機器やデータの管理を社内全体で徹底することでリスクの軽減につながります。
エルテスは、企業を守るためのデジタルリスクマネジメントを専門としたサービスを提供しています。社内の体制構築からリスクの検知、クライシス発生後のリスク対応、評判回復まで、一貫した支援が強みです。
詳しくは、お気軽にお問い合わせください。
情報漏洩対策は、エルテスへ
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