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「Bluesky(ブルースカイ)」とは?Xの代わりとされる理由や企業の活用事例を解説

近年注目を集めるBluesky(ブルースカイ)は、X(旧Twitter)に代わるSNSとして多くのユーザーや企業が活用を始めています。BlueskyとはどういったSNSで、XやInstagramとは何が異なるのでしょうか。関心が高まっている理由や特徴、企業の活用事例などを紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.Bluesky(ブルースカイ)とは?
  2. 2.Blueskyが注目されている理由
  3. 3.Blueskyの4つの特徴
    1. 3.1.①分散型SNS
    2. 3.2.②AI検出サービスの提供
    3. 3.3.③フィードのカスタマイズが可能
    4. 3.4.④現時点で広告がない
  4. 4.X(旧Twitter)やThreadsとの違い
    1. 4.1.分散型SNSと中央集権型SNS
    2. 4.2.機能面の違い
  5. 5.XからBlueskyへ移行する動き
  6. 6.Blueskyでできること
    1. 6.1.投稿
    2. 6.2.リポスト・引用
    3. 6.3.ダイレクトメッセージ(DM)
    4. 6.4.フィードの検索
    5. 6.5.サイトへの埋め込み
    6. 6.6.アカウントやフィードの共有
  7. 7.Blueskyの注意点
  8. 8.企業の活用事例
    1. 8.1.ウェザーニュース
    2. 8.2.セガ公式アカウント
    3. 8.3.岩波書店
    4. 8.4.雅-miyabi-【公式】婚約指輪・結婚指輪専門店
    5. 8.5.葬送のフリーレン 公式
    6. 8.6.企業はBlueskyを活用すべきか
  9. 9.従来のSNSと同様、炎上リスク対策が効果的
  10. 10.デジタルリスクに備えるならエルテス
  11. 11.まとめ


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Bluesky(ブルースカイ)とは?

bluesky


Blueskyは、Xと同じようにテキストベースの投稿ができるSNSです。

Twitterの共同創業者で元CEOのジャック・ドーシー氏らが発案し、2019年に発表されました。当初はTwitter社内のプロジェクトとして開始されましたが、2021年には独立した企業として設立され、2023年にはベータ版が一般公開されました。


Blueskyが注目されている理由

Blueskyが注目を集めるきっかけとなったのは、イーロン・マスク氏がTwitterを買収しXとなった後に発生した不満や問題からと考えられています。Xには、アルゴリズムによるタイムラインの偏りや、広告の増加、機能の有料化など、ユーザーから不満の声が上がっていました。

そして、これらの問題がないSNSとしてBlueskyへの世間の関心は高まるようになりました。実際に、2024年10月にXのブロック機能の仕様変更が発表されたことにより、2日間でBlueskyのユーザーが120万人以上増加しています。

また、サービス開始時は必要だった招待コードが不要となったことで、新規ユーザーが利用しやすくなり、ますます注目を集めるようになりました。


Blueskyの4つの特徴


Xの問題を解決すると言われているBlueskyにはどんな特徴があるのでしょうか。
ここでは4つの特徴について紹介します。


①分散型SNS

Blueskyの大きな特徴の一つが「分散型SNS」です。分散型というのは、複数のサーバーを使用していることによりデータが分散されていることを指します。そのため、中央サーバーや中央管理者が存在しません。

分散型SNSのメリットとして、以下のような点が挙げられます。

  • 中央管理者が存在しないため言論や表現の自由が確保されやすい
  • ユーザーの情報が1企業に収集されないためプライバシーを守りやすい
  • 運営企業が倒産しても投稿内容やフォロワーなどのデータを他のSNSに移行しやすい


②AI検出サービスの提供

Blueskyは、ディープフェイクを検出するAIサービスを利用しています。

昨今、偽の動画や音声を本物のように見せるディープフェイクが問題視されています。偽物だと気が付くことが難しい場合も多く、虚偽のニュース報道や詐欺に悪用され被害が発生するケースもあります。

そのような背景から、Blueskyでは偽の情報が流れないようにAI検出サービスを実装されています。偽のコンテンツを早期発見できる仕組みにより、安全に活用できるようになっています。


③フィードのカスタマイズが可能

Blueskyでは、ユーザーの興味があるコンテンツなど特定のトピックに絞ってフィードをカスタマイズすることが可能です。デフォルトで「What’s Hot」「Discover」などカテゴリーがありますが、自分の好みに合わせてフィードを作成することができます。

ただし、フィードを作成するためにはプログラミングの知識を必要になるため、注意が必要です。


④現時点で広告がない

Blueskyは現時点で広告がありません。BlueskyのCEOであるジェイ・グレイバー氏は、ユーザー体験を重視するために、広告ばかり表示されることのないようにしていると述べています。

参考:「Bluesky」はユーザー体験を重視し、“広告まみれ”にはならない:CEOが語る新しいソーシャルメディアのこれから

ユーザーが無料で快適に活用できることが重視されており、広告がないことからインプレッションを稼ぐことを目的としたユーザーが発生しにくい側面もあります。


X(旧Twitter)やThreadsとの違い

現在主要なSNSとなっているXや、同じく関心が高まっているThreadsとは具体的にどのような点が異なるのでしょうか。仕組みや機能面の主な違いを紹介します。

関連コラム:Threads(スレッズ)の特徴や活用事例はこちら

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分散型SNSと中央集権型SNS

先ほどBlueskyは分散型SNSであることを解説しました。この分散型SNSと対比されるのが「中央集権型SNS」です。

XやInstagram、Facebookなどは中央集権型SNSに分類されます。中央集権型とは、運営企業が1つのサーバーを使用してデータを管理することを指します。ユーザーの個人情報やユーザー間のやりとりなど、あらゆるデータを一元管理しています。ただし、中央集権型SNSは、ユーザーのデータ管理においてプライバシーの問題や障害が発生した際のリスクなどを問題視されることがありました。

一方で、分散型SNSは複数のサーバーがデータを管理しています。そのため、すべてのサーバーが情報の管理権限を持つことで、個人情報流出のリスクが低減できます。また、1つのサーバーで障害が発生しても他のサーバーがあるため、サービス停止の可能性も低くなると言われています。


機能面の違い

Bluesky・X・Threadsの機能面における違いは、以下の表の通りです。


Bluesky    
X      

Threads   

1投稿の最大文字数

300字

140字

500字

1投稿の添付画像数

4
4
20

動画投稿

リポスト

引用ポスト

ブロック

ハッシュタグ

DM

×
非公開プロフィール
×

投稿内容の検索

ユーザー検索

※2025年2月時点の情報をもとに作成


XからBlueskyへ移行する動き

現在、世界的にXからBlueskyに移行する動きが見られています。

アメリカの大統領選の期間中、Xについて「誤情報の拡散を助長した」として非難の声が上がりました。Xの利用停止が次々に起こる一方で、Blueskyの新規ユーザーは数百万人規模で増加したと報じられています。

また、EUの医薬品規制当局(EMA)はXへの投稿を終了し、Blueskyに移行することを発表しました。EMAは、「Xは我々のコミュニケーションニーズに合っていない」としています。


Blueskyでできること

Blueskyで利用できる基本的な機能について紹介します。


投稿

Xと同様にテキストベースの投稿をすることができます。1投稿の文字数の上限は300字と、Xよりも多く文字を打つことが可能です。

また、入力画面で表示される「誰でも反応可能」というボタンをタップすると、引用ポストや返信の許可が設定できます。


リポスト・引用

他のユーザーの投稿を自身のアカウントで共有したい場合は、リポスト・引用することが可能です。


ダイレクトメッセージ(DM)

Blueskyも他のSNSと同様に、ユーザー同士で直接やりとりできるダイレクトメッセージの機能も利用できます。


フィードの検索

自分が興味を持っているフィードを検索することも可能です。「新しいフィードを探す」という機能を活用すると関心があるトピックの投稿が閲覧でき、ホームに検索したフィードを追加することもできます。


サイトへの埋め込み

Blueskyの投稿はWebサイトに埋め込むことができます。現在はWeb版のみ対応している機能ですが、自身のWebサイトで簡単にBlueskyの投稿を表示させることができます。


アカウントやフィードの共有

Blueskyのユーザー同士の場合、アカウントやフィードをリスト化したものを共有することができます。プロフィール画面にある「スターターパック」から作成・利用できる機能です。


Blueskyの注意点

現在、Blueskyには非公開アカウント(鍵アカ)にできる機能はありません。身内や親しい人物以外もプロフィールや投稿を閲覧できるため、投稿する際は注意や配慮が求められます。


企業の活用事例

実際にBlueskyを活用している企業の事例を紹介します。今後、Blueskyでのアカウント運用を検討している場合は参考にしてみましょう。


ウェザーニュース

ウェザーニュースは2025年2月時点で2.3万人のフォロワーを抱える公式アカウントです。天気や台風に関する情報について投稿しており、震度3以上の地震が観測された場合は自動ポストされます。

Xにおける投稿とほとんど同じ内容が発信されていることから、BlueskyはXを利用していないユーザーに向けた宣伝アカウントであると考えられます。

▶ウェザーニュース公式アカウント


セガ公式アカウント

ゲームの開発・販売を行っているセガの公式アカウントは、2025年2月時点で3.4万人のフォロワーがいます。投稿では、主に自社のゲームや開催するイベントについての情報を発信しています。

1日の投稿数はXの方が多く、Blueskyはサブアカウントとして利用していると考えられます。

▶セガ公式アカウント


岩波書店

出版社である岩波書店は、「岩波書店」・「岩波書店自然科学書編集部」の2つのアカウントを運用しています。それぞれフォロワーは2025年2月時点で、約8,500人・約2,800人となっています。

執筆時点ではXでの投稿数の方が多く、メインの宣伝アカウントはXであると考えられます。

▶岩波書店公式アカウント

▶岩波書店自然科学書編集部アカウント


雅-miyabi-【公式】婚約指輪・結婚指輪専門店

雅-miyabi-は京都発祥のブライダルジュエリー専門店です。2025年2月時点で1.6万人のフォロワーがいます。投稿では主に取り扱っているジュエリーの紹介をしています。

こちらはXと投稿内容や頻度はほとんど同じであり、フォロワー数も差がありません。Blueskyもメインの宣伝アカウントとして活用していると考えられます。

▶雅-miyabi-公式アカウント

葬送のフリーレン 公式

漫画が連載されておりアニメも放送された「葬送のフリーレン」の公式アカウントです。Blueskyでは原作のアカウントが運用されています。編集部員が投稿しており、キャラクターのグッズを映した日常的な写真が公開されています。

Xのフォロワーは100万人以上、Blueskyのフォロワーは7.4万人となっています。投稿頻度の観点でも、Xをメインの宣伝アカウントとしていることが考えられます。

▶葬送のフリーレン公式アカウント


企業はBlueskyを活用すべきか


現在はXやInstagramといったSNSの規模が大きいことから、Blueskyの活用を迷う場合があると思われます。そういった場合は、まずは運用してみて自社の宣伝活動と親和性があるか確認することも手段の一つです。

他のSNSにある機能が使えないという側面もありますが、招待制の撤廃と同じように機能が拡充する可能性もあります。Xの動向次第では、さらに注目度が高まりユーザーの増加に繋がることも考えられるため、Blueskyの活用は視野に入れておくのもよいでしょう。


従来のSNSと同様、炎上リスク対策が効果的

Blueskyにおいても従来のSNSと同様、炎上リスク対策を行うことを推奨します。Blueskyにも引用やリポスト機能が搭載されているため、一定の拡散力があることが推測できます。万が一、批判投稿が拡散されると他のSNSにも波及し、炎上の拡大に繋がる恐れもあります。

Xなど影響力が大きいSNSの炎上リスク対策とあわせて、Blueskyでも投稿内容に十分注意するなどの対策が必要です。

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デジタルリスクに備えるならエルテス

Blueskyで批判コメントがない場合でも、Xなどユーザー数が多いSNSで批判投稿が発信され、瞬く間に拡散・炎上に繋がる場合があります。

エルテスでは、SNSやネット上の情報を24時間365日監視し、企業のリスクとなる情報を見つけたら通知をする「Webリスクモニタリング」を提供しています。炎上の予兆があった場合は専門のコンサルタントが初期対応をサポートします。炎上の火種の早期発見・早期対応による炎上リスク対策に貢献します。


▶【お役立ち資料】「Webリスクモニタリング」でできることはこちら

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SNS炎上リスク対策は、エルテスへ


まとめ

Blueskyはユーザーの増加が今後も期待されるSNSです。広告がない点やユーザーの自由度が高い点は他のSNSよりも優位であると言えます。また、今後も機能や利用のしやすさが向上される可能性があります。

Blueskyの活用を検討している企業に、今回紹介した特徴や活用事例を参考になれば幸いです。SNS上のリスク対策でお困りであれば、お気軽にエルテスまでご相談ください。


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著者・監修|株式会社エルテス編集部
著者・監修|株式会社エルテス編集部
株式会社エルテスは、これまで多種多様な企業のデジタルリスク対策に尽力してきたノウハウを生かし、企業のリスク課題・デジタル課題に役立つコンテンツを提供しています。 編集部ではネット炎上やSNS運用トラブル、ネット上の風評被害・誹謗中傷、情報セキュリティ対策など様々なビジネスのリスク課題に関するコラムを発信しています。
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