変わる企業のコンプライアンス教育の範囲と重要性。研修テーマの例も紹介
企業に求められるコンプライアンスは、時代の流れとともに少しずつ変化し、近年やSNSやSDGsもキーワードとして出てきています。本記事では、事例や研修のテーマ例、エルテスで支援できるサービスなどを紹介します。
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コンプライアンスとは?
コンプライアンスは、日本語にすると「法令遵守」という意味を表します。ただし、企業には法令を遵守することに加えて、社会的な良識や規則に従って企業活動を行うことが求められています。
また、時代の流れとともにコンプライアンスが指す範囲は少しずつ広がってきました。日本でコンプライアンスが認識され始めた1980~1990年代には法令遵守のみを指していましたが、社会規範、企業倫理、CSR(企業の社会的な責任)へと広がり、最近では国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)に配慮した活動が求められるようになりました。
実際にあったコンプライアンス違反の事例
情報漏洩
大手教育企業による個人情報流出が発覚しました。この事件は、業務委託先従業員が、私用のスマートフォンを使って不正に情報を持ち出し、名簿業者に売却したことによって発生しました。その後、顧客から苦情や相談が殺到し、会員数の大幅な減少につながりました。また、株価が暴落したことに加え、1300万円の損害賠償を支払う結果となりました。
過重労働
大手企業の新人女性社員が長時間労働やハラスメントが原因で自殺するという事件が発生しました。長時間労働による精神疾患が原因だったとして、労基署は労災認定をしました。企業側は、違法残業を防ぐ措置を怠慢したとして罰金50万円の有罪判決を受け、再発防止策に取り組むことを遺族と約束しました。当時の社長が引責辞任をするという事態にまで至りました。
不適切発言
大手外食チェーン企業の役員が、講演会で女性蔑視と捉え得られる言葉を発言した事案が発生しました。問題となった背景には、その内容がSNSにアップされ拡散されたことがあり、発言をした役員のみならず企業まで批判が殺到しました。役員はその後自身の地位を解任され、企業はグループ内の研修によるコンプライアンス教育の徹底に追われました。
コンプライアンス違反をするとどうなるのか?
法的な罰則
コンプライアンス違反をした場合、事例で紹介したように、内容によって法的罰則が下されます。過重労働であれば労働基準法、情報漏洩であれば個人情報保護法など、コンプライアンス違反行為は法令違反に該当する可能性があり、企業には有罪判決や罰金が下されます。
社会的信用の失墜
コンプライアンス違反が世に明るみになると、企業への信用が無くなることで、従業員の退職が増加したり、新卒・中途入社の希望者が減少したりします。また、企業ブランドのイメージ低下により、商品やサービスの売り上げの低下も考えられます。
経済的な損失
コンプライアンス違反に対して、前述した法的な罰則等による罰金や損害賠償請求など直接の経済的損失から、社会的信用・期待を失うことによる株価の下落や取引の停止など、経営活動への影響が経済的損失に繋がっていきます。
コンプライアンス違反を防ぐ社内研修のテーマ例
コンプライアンス違反を予防するためには、コンプライアンス研修が欠かせません。
研修ではテーマを決めて深く掘り下げることで、そのテーマに関する知識を効率的に吸収することができます。ここでは、研修で取り上げるべきテーマの例をいくつか紹介します。
労働管理
個人情報保護
ハラスメントの防止
著作権・肖像権
粉飾決算などの不正会計の防止
SNSのリスク管理
インサイダー取引の防止
これらの研修テーマは一例に過ぎません。それぞれの企業の業態に合わせて、テーマの選別を行うことが重要です。テーマに迷う方は、会社全体で課題としているテーマや、関係者が多いテーマから始めることをおすすめします。
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時代で変化するコンプライアンス。デジタル空間でも求められる意識
冒頭でも述べたように、企業にコンプライアンスが求められるようになってから、その範囲は時代とともに広がっています。近年では、SNSなどデジタル空間での言動によるコンプライアンス違反や、リアルでのコンプライアンス違反が疑われる振る舞いがSNSで指摘・拡散され問題となる事例も実際に起きています。
すでにコンプライアンス教育を日ごろ実施してる企業でも、最新のコンプライアンス問題や事例を取り入れた教育コンテンツやルールにアップデートできているか、毎年確認することが重要です。企業と従業員を守るためにも徹底することが求められます。
<あわせて読みたい>
コンプライアンス教育に活用できるサービスの紹介
ここでは、コンプライアンス教育におすすめのエルテスのサービスを紹介します。エルテスでは、従業員のリスク研修サービスをはじめ、コンプライアンス対策に活用できるサービスを、お客様のご希望やニーズに合わせた手段で提供しております。
無料オンラインセミナー
エルテスでは、毎月デジタルリスクに関するオンラインセミナーを開催しています。コンプライアンスに限らず、企業のリスク対策に役立つ情報やトレンドを発信していますので、ぜひご活用ください。
SNSリスク研修
プライベートから企業活動までSNSの活用が増える昨今、コンプライアンスを遵守したSNSの利用が必要不可欠です。
エルテスでは、新卒向けのSNS利用に関するコンプライアンス研修からSNS運用者向けの炎上対策研修まで、受講者のニーズに合わせて内容をカスタマイズして、提供しています。すでに研修を行っているという企業様向けにも研修内容の見直しや監修サポートも可能なため、お気軽にご相談ください。
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エルテスでは、従業員起因のデジタルリスクをマンガ形式で学べる教育教材を提供しています。多くの店舗や従業員を抱えているため、研修の実施が難しい企業では、マンガ形式でのコンプライアンス教育もおすすめします。
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〇関連資料
・SNSで拡散されるコンプライアンス違反。従業員の不注意が生むリスクと対策
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